かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

2006-01-01から1年間の記事一覧

耳原公園

きょうは連休最後の日。朝からあったかく晴天。こんな日はどこへ出かけても大賑わいだろう。だからこんな日はウラをかいて近場へ。我が団地から歩いて10分のところに「耳原公園」がある。首から双眼鏡、スコープを担いでぶらっと出かけた。ここには耳原大池…

へんな虫

検索してもどうしても分からない虫がいた。今年の6月、愛知県のとある住宅地横の公園。知らない間に私の望遠鏡に止まっていた。体長約10mm、脚は6本あるようだが、果たして昆虫だかどうだか。尾を上げてハサミムシのように威嚇している?変な虫。画像はこの2…

夕暮れ

枯木に止まるトビを見つけた。夕日に照らされたその横顔。凛々しくもどこか幼い。今年生まれだろうか。ミサゴが獲物を抱えてねぐらへ急ぐ。十三夜の白い月が光り出す。秋の夕暮れはつるべ落とし。家路が恋しくなる。

トビナナフシ

山の中でナナフシに出会った。私のザックの上を這っている。背中に小さな翅があり、どうやらトビナナフシのようだ。体長約50mm、雑木林に生息。シイ、クヌギ、コナラなどの葉を食べる。卵で越冬するという。♂を見ることはきわめて稀で、おもに「単為生殖(♀…

野良犬

日没間際の宿泊施設の駐車場。一匹の野良犬がすわっていた。「おいで、おいで」と手招きをするととぼとぼついて来た。あばら骨が浮いている。乳が張っているようにも見える。私は何の躊躇もせず、そう何の躊躇もせずに私のおやつのスティックパンを全部あげ…

クサギカメムシ

秋の暖かく、風の弱い日。クサギカメムシが飛び交う。野外にいるとザックや衣服、構造物などに所かまわず止まる。クサギカメムシは扁平な体でいろんな隙間に入り込んできて、越冬する。先日、ズボンのポケットに手を入れると落ち葉のような感触。手で掴んで…

どんぐり祭り

きょうは「どんぐり祭り」があった。どんぐりを通して身近な自然と触れ合おうというのがねらい。大阪府下でも各地で一斉に開催されている。高槻の「美しい摂津峡の緑を守る会」でも毎年取り組んでいる。午前中は工作材料を取りに園内を歩き、昼食中にはどん…

シマセンニュウ

先日の朝、犬の散歩をしていたら落鳥を見つけた。団地の真ん中を通る道路脇の植え込みの下に死んでいた。口から血を流している。車に衝突したのだろうか?ムシクイ類にしてはちょっと大きい。なんだろう?持ち帰ってタッパウエアに入れて冷凍保存しておいた…

人間って、いいな。

1週間、海の見える展望台で仕事した。日の出から日の入りまで、空を見続けた。ここは見晴らしが良いので、いろんな人が入れ代わり立ち代わりやってくる。「何したはるんですか?」「タカの渡りを調べています」「タカって渡るんですか?」「どこまでいくんで…

血まみれの鳩

カーラジオから懐かしい歌が流れてきた。♪血まみれの小さな鳩が 私の窓辺で 私にこう聞くんだ♪ああ、この歌は五つの赤い風船が歌う「血まみれの鳩」若い頃、よく歌った。あの頃はベトナム戦争が勃発し、反戦フォークソングが流行った。ピートシガー、ジョー…

キミは誰?

雨の中、オヒシバかアキノメヒシバの種子を啄ばんでいるそこのキミ。キミはいったい誰?器用に嘴で手繰り寄せて。腹が減っているのかい?隠れていないで出ておいで。そうそう、私は何もしないよ。あっやっぱりホオジロの♀?それにしてはちょっと色が淡いし、…

ヒヨドリの渡り

ヒヨドリは留鳥または漂鳥。全国に広く分布するが、山地や北の地方のものは冬に低地や温暖な地方に移動するらしい。灯台のある岬。晴れた日。ヒヨドリの渡りを見た。岬に集結したヒヨドリが次第に増えてゆく。一斉に飛び立ち、海上へ出る。渡るのか?と思い…

タカの渡り

「え-っと20番鉄塔の左上、雲バックにふたつ!」「どこ?」「あこ!ふたつでまいまい」「あーおったあ!遠いなあ」「その下にもひとつ!」「はいはい、薄口やな」これはれっきとした夫婦の会話。あえて注釈すれば、まいまいは旋回中のこと。薄口とはサシバ…

ナツアカネとアキアカネ

今日も萩谷公園へ。60羽はそこそこの結果。ヒマな時間帯にそこら辺に止まっているアカトンボを採ってみた。胸の模様を確かめるには捕まえて見てみるのが手っ取り早い。ナツアカネにアキアカネ、リスアカネが採れた。手早く写真を撮り、すぐに逃がしてやった…

リスアカネ?

きょうの萩谷公園のタカ渡りは14羽。あまりに退屈なので、園内を散歩する。水の干上がった人工水路。その脇にアカトンボが止まっている。そーっと近づき、パチリ。翅がツマグロで腹部だけが赤い。胸側の黒いすじを見ると、途中で切れている。ナツアカネ?で…

アオゲラ

アオゲラはキツツキの仲間。北海道以外の日本に生息する留鳥。日本にしかいない日本固有種。「大阪府のレッドデータブック」(2000)に掲載されている準絶滅危惧種(現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移…

休日出勤

巷では連休というのに仕事をした。鳥類のラインセンサス。予め決められたコースを歩いて、出現した鳥の種数を記録してゆく。2日間で5コース、4ポイント、約18kmを歩いた。今日は脚に身が入って上がらなかった。巷が休みの日に仕事をするとなんだか気が滅入…

カンタン

鳴き声で虫の名前が分かれば楽しいだろう。でも私が分かるのはちょっとだけ。エンマコオロギ、カネタタキ、クツワムシ、ウマオイ、マツムシ、アオマツムシとカンタンくらい。鳴き声が分かっても姿はなかなか見つからない。「リューリューリューリュー」クズ…

夕焼け

同じ場所から一週間、夕焼けを見続けたくたくたになるまで遊んでふと見上げた空はあかね空「あしたのおみやげタコみっつ!」一日の終わりの台詞はいつもそれあの頃と何一つ変わらぬような夕陽地球もまんざら捨てたもんじゃないあしたいい日でありますように……

海へ

山の人間が海へ来ると何をしていいのかわからなくなる水平線遠い景色羽を休める水鳥海風自分の小ささに途方にくれる海は広いな大きいな

讃岐うどん!

大阪の人間は味にうるさいという。そうかもしれない。高いお金を払って旨いものを食べる。それでは納得いかない。安くて旨くなければ許さない。近所に安くて旨いうどん屋がある。屋号は「太郎」今日の昼も行ってきた。カウンターだけの小さな店だがうどんは…

きみは誰?

カッコウやホトトギスの仲間を杜鵑(トケン)類と呼ぶ。トケン類は夏鳥として渡来。冬はインドや東南アジアへ帰る。ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスの4種が日本で繁殖。別種の鳥に「托卵」させることで有名。この4種、よく似ている。繁殖までは…

ハラビロカマキリ

おいキミ、そこのキミ!キミはどこのもんじゃい!オレはここのもんじゃい!挨拶もせずに朝からずっと居座りやがって邪魔でしようがない。なに?鳥を見てる?あやしいな。人間のすることは信じられんからな。どれ。ん?なんも見えんぞ。鳥なんか見んとこのオ…

さんぽ

朝、4時半に目が覚めた。昨日までの4時起床の仕事のせいだ。いちど覚めたらもう眠れない。こじろうも起きてきた。「こじろう、さんぽ行こうか」団地内のいつものコース。先へ先へとリードを引っ張る。こじろうはしつけの効いていないチワワ。握りこぶし大の…

九月のうた

「おいキミ、そこのキミ」「キミは悔いなく生きたかい?」ヒトはいつも乱暴に私に問いかける。「一度きりの人生、悔いのないように生きよう!」と。でもその言葉のすべてをあなたに問い返したい。あなたこそ悔いなく生きていますか?と。アオスジアゲハの翅…

アオアシシギ

鳥たちの渡りが始まった。シギ、チドリも渡っている。アオアシシギ。旧北区、ユーラシア大陸で繁殖し、冬はインド、東南アジアを経てニューギニア、オーストラリアで過ごす。沖縄では一部が越冬。その途中で日本に立ち寄り、休憩、採餌する。全長32cm、中型…

ミヤマアカネ

ここは茨木市。安威川を見下ろす棚田。色づき始めた水田にミヤマアカネを見つけた。♂も♀も稲穂に止まっている。さっきはにわか雨。まだ降りそうだ。このアカトンボは私にも見分けられそうだ。翅に太い褐色の帯が♂にも♀にも入っている。しかしよく見ると縁紋…

ゲンジの思い出

私の本棚に古い2冊の図鑑がある。講談社の「こどもカラー図鑑」「昆虫」と「植物」むかし、息子が愛用していたものを捨てずに今も使っている。その息子はことし34歳…。息子が小さかった頃、夏休み、早朝。息子を連れて「ゲンジ採り」に出かけた。ここ北摂界…

オオアオイトトンボ?

このイトトンボ、林内で見つけました。周辺に水辺はなし。私なりに検索した結果なんですが、自信もなし。tonbobakaさん、如何でしょうか?♂♀どちら?腹先が膨らんでないから♂?もしオオアオイトトンボだとしたら、孵化場所(水辺)からどれくらい、移動する…

カラスウリの花

夜咲く花、カラスウリの花を見に出かけた。夕方の谷地田。セミが鳴き止み、代わりにコオロギが鳴き出した。夕闇にコウモリも飛びだした。一陣の風が白い蕾を揺らす。開くのを待ちわびるかのようにスズメガが偵察に来た。カラスウリの花粉媒介者はスズメガ。…

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