かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

カラスウリの花


夜咲く花、カラスウリの花を見に出かけた。
夕方の谷地田。セミが鳴き止み、代わりにコオロギが鳴き出した。
夕闇にコウモリも飛びだした。
一陣の風が白い蕾を揺らす。
開くのを待ちわびるかのようにスズメガが偵察に来た。
カラスウリの花粉媒介者はスズメガ
ストローのような長い口吻で長いがく筒の中の蜜を吸う。
でもなぜ夜咲くのだろう?
スズメガも夜行性。
スズメガに合わせたのか、カラスウリに合わせたのか。

花は決してヒトのために咲かない。
けれどこの緻密で美しい戦略はどうだ!
私は感動するしか手はない。

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