かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

シマセンニュウ

先日の朝、犬の散歩をしていたら落鳥を見つけた。
団地の真ん中を通る道路脇の植え込みの下に死んでいた。
口から血を流している。
車に衝突したのだろうか?
ムシクイ類にしてはちょっと大きい。
なんだろう?
持ち帰ってタッパウエアに入れて冷凍保存しておいた。

バンディング(鳥類標識調査)をしている同僚に鑑定してもらった。
シマセンニュウだという。
脚が太く、尾羽の濃淡の横縞と先端の白班が決め手。

夏鳥としておもに北海道沿岸の草原で繁殖。
冬はフィリピン、インドネシアまで渡る。
私が拾ったのはその渡り途中の我が団地で
図らずも落鳥した個体、ということになる。

渡り鳥。その宿命を背負って、いったいどれくらいの鳥たちが命を落とすのだろう。
「台湾でサシバ5,000羽の密猟」というショッキングなニュースも飛び込んできた。
渡り鳥に安住の地はないのだろうか。

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