かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

トビナナフシ


山の中でナナフシに出会った。
私のザックの上を這っている。
背中に小さな翅があり、どうやらトビナナフシのようだ。

体長約50mm、雑木林に生息。シイ、クヌギ、コナラなどの葉を食べる。卵で越冬するという。
♂を見ることはきわめて稀で、おもに「単為生殖(♀が♂と関係することなく単独で子を作ること)」で
繁殖するらしい。

よく見ると前脚2本と左の触角がない。
敵に襲われ、自切して逃れたのだろうか。
前から見ると面白い顔。
こんなお婆がおりそうな。

もうすぐ10月も終わり。
彼女も彼に出会うことなく、自分のクローンを産み落とすのだろうか。
ちょっとそれはさみしいな。

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