かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

風景

雨の日

むかしわたしはアマガエル たしかにアマガエルあけびの蔓に摑まって 雨が降るのを待っているアマガエルむかしわたしはツバメ 巣立ったばかりのツバメ青田の上すれすれに 滑翔をくりかえすツバメむかしわたしはアジサイ たしかにアジサイ花びらに雨を受けなが…

山笑う

ついこないだまで殺風景だった山肌がポッと明るくなりました。山が笑っているような。ここにはライトアップも堤燈もないけれど、遠目で見るのもいいもんです。

雨のにおい

昨日は雨でした。しかも北寄りの風がきつい日でした。雨の現場は憂うつです。つまらないです。でも振り向くとアセビの白い花が満開でした。近づくとほんのりいい香り。都会のエレベーターの臭っさい香水の残り香とえらい違い。雨のにおいとアセビのにおい。…

光る枝先

きょうで2月は終わり。よく働いた。寒かった。疲れた。冬芽を抱いた枝が光っている。わたしはどれほどの辛抱をしているのだろう、と自問自答をしているように。鳥は光る枝に止まって遠くの春を待ち焦がれている。手帳に記せない約束事。また雪が降ってきた。…

雪の日

子供の頃、たまに積もる雪の日が楽しかった。藁を芯にして積もった雪をとんとん突いて雪だるまを作った。大人になって雪が次第に「おっくう」なものになってしまった。午後から降りだした雪は本降りとなりみるみる銀世界になった。電線のすずめが寒そうだ。…

冬のオリオン

出張先の宿で満天の星を見た。田舎の夜空は美しい。オリオンを見つけた。星には詳しくないが、オリオンなら分かる。その延長線上にあるシリウスも大きく輝いている。デジカメでチャレンジ。私のデジカメは首振り式で液晶画面を見ながらレンズを自在に上に向…

雪が降る

きょう、不在者投票を済ませ、スーパーで買物をしているうちに雪が降り出した。山間部に入り、峠付近にさしかかると本降りになった。声はすれども姿は見えず。唯一出迎えてくれたのはヤマガラ。雪をかぶり、ニーニー。寒い!今夜は「鍋焼きうどん」明朝は積…

初雪

昨日の朝、うっすら雪が積もった。初雪だ。真っ赤なもみじの上にも雪が。まだ冬用タイヤに替えてもいないのに。雪はすぐに溶けてひと安心。ここは岐阜県某所。北西の季節風に落葉が舞う。いつのまにか野帳の上にも落ち葉が。一日日陰の地点で鳥を探す。最高…

実りの秋

近くの里山へ散歩に出かけた。里山はすっかり秋色で、実りの秋だ。ちょうど農家の人が脱穀作業をされていた。なにか懐かしい風景。そういえば子供の頃、人力の脱穀機で収穫したことがあったなあ。柿はうっすら色づき始めている。これは渋柿。熟す頃、ツグミ…

晴れの予感

昨夜は風が止んだのだろうたっぷりと湿気を含んだ霧が低い刈られた畦道にムラサキツユクサが見え隠れすっかりか細くなったコオロギの声ヒガンバナが咲き終わり代わりにキンモクセイが香るきょうは晴れの予感エノコログサが光る霧が晴れたらアサギマダラが飛…

里山とは

3日間、同じ場所で仕事をした。しかも夜明けから日没までの長丁場。目の前の実りかけた水田と山並みを見続けた。農道にヒグラシが死んでいた。拾い上げるとセミヤドリガの幼虫が寄生している(矢印)。セミヤドリガの幼虫はセミ(おもにヒグラシ)の体に寄生…

今朝の眺め

今朝は久々の青空。爽やかな北寄りの風が通り、クマゼミが鳴き出しています。我が家のベランダからの眺めです。梅雨明けでしょうか。

山笑う

サクラだけが花じゃない。「お花見」と称してドンちゃん騒ぎするのも嫌いだ。けれど開花は嬉しい。山中に点在するサクラを見ていると山が笑っているようにみえる。タラも芽吹きだした。美味そう!「仕込み」が忙しくなる。

山の神

「ねえ、神さまっているよね?」横にいる妻が突然、切り出した。「こんな風景を目の前にしたら、進化論だけでは説明つかないもの…」むかし、子供に読んでやった絵本、覚えてるかい?『雪わたり』ってやつ。かた雪かんこ、しみ雪しんこ、きっくきっく、とんと…

春の香り

和歌山はみかんの国裏山にはみかんがいっぱい。はっさく、紅さく、いよかん、三宝柑、清見柑、ぽんかん、でこぽん、レモン…。道端に無人の販売所。はしごをしていたら山ほどのおみやげ。梅の香りとみかんの香り。和歌山は早や春の香り。

雪化粧

今朝はうっすら雪化粧でした。山間部を走るとまだ雪が残っていました。久々の雪景色。この程度の雪なら楽しいのだけれど。わだちにはノーマルタイヤのスリップの跡が。こんな日はスタッドレスタイヤが威力を発揮する。でもこれ以上は積もらないでほしい。き…

50年前…続き

もう3日も経つというのに、まだ引きずっている。今朝、カーステレオで懐かしい流行歌が偶然流れてきた。 海よ おまえが 泣いてる夜は 遠い 故郷の 歌を歌おう 海よ おまえが 呼んでる夜は 遠い 舟乗りの 歌を歌おう/ 海よ おまえは 覚えているか 若い 舟乗り…

50年前…

トビが舞っている。偏西風がきつい。海を見下ろす岬の高台にある外国人の碑が建っている。50年前…。火災した船を救おうとして殉難したデンマーク人。39才、初航海だったという。胸が痛む。ありえない例えだけれど、私がもし、機関長だったら…。夜の激浪の海…

耳原公園

元日は穏やかな天気でした。近くの耳原(みのはら)公園までこじろうと散歩。カイツブリ、マガモ、カルガモ、オナガガモ。バン、カワウ、コサギ、カワセミ。ユリカモメにアヒル。オシドリが3羽になっていました。この池にはヒドリガモがきません。なぜでしょ…

ブナ林

重いザックを背負い、急斜面を息を切らして登りつめると、静かな林が迎えてくれた。ガスが漂っている。 太郎を眠らせ 次郎を眠らせ私には妻がいて子がいて孫がいて、寒がりで脂肪肝で。そんなことはここに来ればどうだっていい。来るものはすべて受け入れ、…

里山は豊作

ここは近くの里山。この地区の作物は豊作で、渋柿が熟すのを今か今かとツグミが待っている。ハクサイもキャベツもダイコンも豊作で、生産調整は免れてみずみずしい。いびつなダイコンは天日で品評会。谷あいの里山は静かに暮れてゆく。

晩秋の落し物

愛用していたデジカメが壊れてしまった。2台のうち、1台はクラッシュ寸前で、もう1台は正常動作で使っていたのだが、雨中での使用がたたったのか、シャッターが下りなくなってしまった。クラッシュ寸前のやつもとうとう壊れてしまった。どうしよう…。身動き…

血まみれの鳩

カーラジオから懐かしい歌が流れてきた。♪血まみれの小さな鳩が 私の窓辺で 私にこう聞くんだ♪ああ、この歌は五つの赤い風船が歌う「血まみれの鳩」若い頃、よく歌った。あの頃はベトナム戦争が勃発し、反戦フォークソングが流行った。ピートシガー、ジョー…

夕焼け

同じ場所から一週間、夕焼けを見続けたくたくたになるまで遊んでふと見上げた空はあかね空「あしたのおみやげタコみっつ!」一日の終わりの台詞はいつもそれあの頃と何一つ変わらぬような夕陽地球もまんざら捨てたもんじゃないあしたいい日でありますように……

海へ

山の人間が海へ来ると何をしていいのかわからなくなる水平線遠い景色羽を休める水鳥海風自分の小ささに途方にくれる海は広いな大きいな

今朝の空

「豊中で110㍉のゲリラ豪雨」と朝刊の見出し。そのせいか、昨夜は寝やすかった。今朝も快晴。相変らずのクマゼミの声。だけどちょっと違う。どこが違う?風が違う。空気が違う。8月23日処暑8時17分。我家から見た今朝の空。

夏は嫌いだ朝から蝉がうるさくてかんかん照りで真夏日で拭いても拭いても汗が出てシャツはびしょびしょ 汗疹は痛い蟻はたかるわ蚊は刺すわ蜂にマムシにダニ、毛虫炎天下 傘をさしても36℃熱帯夜は寝つかれず夏バテで食欲もない緑の稲穂が風に揺れていてもぎた…

一昨日の空

一昨日、私は岐阜県にいました。その日の空です。気温は35℃。足元の草むらにニイニイゼミの抜け殻。梅雨も明けていないのに早くも夏バテです。

今城塚

ここは今城塚。今年度から史跡公園化整備工事に着手するという。連休で工事が休みなのか自由に出入りできた。内濠で釣りをしている。メダカを見つけた。園児らが遊んでいる。老人が切株に腰を下ろしひと休み。その傍らでツグミが採餌。散歩する人と犬。ドバ…

木になりたい

もしも生まれかわれるなら木になりたい村のはずれの川のほとりで春を知らせる木になりたい風を聞き 水に触れ 雲を見る虫と話し 鳥と遊び 旅人を迎える木になりたい約束しなくてもそこに行けばいつでも会える動かずに 動けずに 動いてる木になりたいやさしさ…

スターマーク