かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

雪の日

子供の頃、たまに積もる雪の日が楽しかった。
藁を芯にして積もった雪をとんとん突いて雪だるまを作った。
大人になって雪が次第に「おっくう」なものになってしまった。

午後から降りだした雪は本降りとなりみるみる銀世界になった。
電線のすずめが寒そうだ。






翌朝は快晴。
積雪は20cmはあろうか。
銀世界は鳥たちを美しく見せる。
普通のホオジロも雪に映えてホラ、こんなにきれい。これがほんとの雪ホオジロ!?






1週間経っても林道の雪は解けない。
底をすりながらの林道行きは寿命が縮む。
雪を楽しんだ子供の頃が懐かしい。
暮しに追われ、仕事に追われ、心が荒んでゆく。



帰り道、雪の解けた県道脇に雪だるまを見つけた。
ちょこんと並んだ小さな雪だるま。
誰が作ったんだろう。
胸にポッと明かりが点いたようで、思わずニタッとしてしまった。


スターマーク