かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

Nさんとの再会 後編

「緑の会」の活動にはごみ拾いと監視行動のほかに会報発行、「お月見コンサート」、「どんぐり祭り」がありました。

お月見コンサートは地元の唯徳寺さんのご理解で本堂を開放して、中秋の名月を見ながらのライブ演奏会で、フルートから二胡から三味線から民族楽器からギターからと何でもあり。
あの豊田勇造さんも来て頂きました。

どんぐり祭りは秋、どんぐりが実る頃に子供らとどんぐりなどの工作や自然観察、かみしばいなどのイベントを行いました。








「緑の会」は2010年に解散。
20年間でどんぐり祭りは18回、会報は170号に及びました。
そしてNさんは娘さん家族とスイスへ移住されたのです。

私の手元の古い会報にこんな記事があります。


ずっとずっと気になって、何度も読み返している記事。
当時の中学生が書いたノートの抜粋。




最後のことば、「私は木がえらいと思う」にドキッとしながら。
中学生がこんなに深い心境を思っていたなんて。
当時の私はこんなこと考えもしなかった。ただただ野山を駆け回っていただけの田舎の少年だった。
木がえらいなんて、大人になって初めて分かりかけてきたのに。
23年も前の記事。
いま、この子はどうしてるんだろう?
優しいお母さんになっているんでろうな。きっと。


我家の庭に一株のシュンランがあります。
これは21年前の監視行動の時に造成地から抜いてきたもの。


団地の庭から今の我家へと2度の引越しを経験してきた。
21年目のシュンラン。立派です!


去年は咲かなかったけどことしは咲いてくれそうです。
あと少しで開花しそうですが、明日早朝から10連荘の出張。
花は帰ってからのお楽しみになりそうです。



Nさん。
あなたとの出会いが私の「骨」になっています。
この骨は今も健在です。
あなたと出会ったことを感謝しています。
先日は楽しいひと時ありがとうございました。
こんどまたいつ会えるか分からないけど、いつまでもお元気で。

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