かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

神戸元気村

13日の朝刊に訃報が載っていた。
 
『山田和尚氏死去』…阪神大震災の発生直後から被災者支援を続けたボランティア団体「神戸下元気村」元代表の山田和尚(やまだ・おしょう、本名・明あきら)さんが5日、急性心不全で死去した。63歳だった。
大阪生まれ。震災では埼玉県の住まいから駆けつけ、神戸市で炊き出しをし、仮設住宅などで孤独死を防ぐ見守り活動を実施した。
 
20年目を待たずして逝ってしまわれた…。
 
あの頃…。私はサラリーマン。
ザックに白菜とカセットボンベを詰め込んで石屋川公園横にたどり着いた「神戸元気村」。
 
「懐かしいなぁ」
 
3RICE KOBE(サン・ライス・神戸)」プロジェクト。
仮設住宅に住む独居老人へ3kgのお米を手渡そうというプロジェクト。

 

お米は全て全国の方々からの寄付。現物、お米券など。寄付して下さった方は延べ約14,500人。配った世帯数は約97,300世帯の方々に、291,900kg145,950,000円相当(500/kgで換算))のお米を配ったという。
ボランティアや自治会が1軒ずつ配ったので、月に1度は顔を見ての訪問となり、様々な出会いの機会になった。お米配りボランティアとして全国から多数の参加者があり、延べ参加者は約2万人にのぼったという。
 
私も時々参加した。
 
お米の中には、寄付してくださった方の住所・名前の書かれたメッセージカードがあり、それを機にお礼状から文通へとかわり、全国との交流が続いてるという。サン・ライス神戸は997月、活動を終えた。
 
私の手元に1通のはがきがある。
お米をもらった方からの礼状だ。17年も前の話。

 
「未だお元気だろうか…」
 
元気村のステッカーも見つかった。
ボランティア元年とも呼ばれたあの時のスピリットを忘れてはいけない。

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