かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

ミヤマカタバミ

ソメイヨシノが咲き出した。
桜の咲く頃、お袋と長兄が逝った。兄は介護していたお袋のあとを追うように翌年の桜の頃に逝った。病室の窓から桜が見えた。
桜の花を見るたびに母、兄を思い出す。

だからではないが、提灯の吊られたお祭り騒ぎの桜は嫌いだ。
私は偏屈者?
賑やかで華やかな花よりも
人知れず春を告げる花が好きだ。

谷あいで咲くミヤマカタバミ
私が見つけたわけではなく、一頭のチョウが教えてくれた。
スジグロシロチョウ♀でいいのかな?


小さな春がそこにあった。
誰も見つけないかもしれない。
けれど、健気に春を告げている。
そんな花が私は好きだ。

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