かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

サシバの羽

林内で1枚の羽を拾いました。
サシバの羽のようです。
形状からして右翼初列の4枚目くらいでしょうか?
さっき、枯木に止まっていた♂が落としていったのか?
この近くで繁殖しているかもしれません。
(この羽は大事にファイルしてあります)



2006年12月、環境省は鳥類のレッドリストの見直しを行いました。
そしてランク外だったサシバがいきなりのランクイン、絶滅危惧Ⅱ類(VU)になってしまいました(他にもヒメウ、ヒクイナ、ヨタカがいきなりのランクイン)。

サシバ夏鳥。田植えの時期に合わせるかのように日本にやってきて各地で繁殖し、秋には東南アジアへ次々と帰ってゆきます。
しかし、生息環境の悪化で生息数が減少していると言われています。
サシバはカエルやトカゲ、カマキリやバッタなどを主食としていて、これらの生息地である里地環境が悪化しているのです。
例えば谷地田の放棄、圃場整備(コンクリートの畦など)、手入れされない雑木、植林などが餌となる生き物を減少させています。
里地は人が手を入れることで成り立っているのです。

数年前は私の住んでいる近くでも繁殖していたのですが、最近は姿すらなかなか見られなくなってしまいました。



淋しいです。身近な猛禽なのに。何とかしなければ。
サシバが減ったタカの渡りなんか、考えてもみたくないです。


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