かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

サシバ幼鳥

きのうサシバの幼鳥を見た。
幼鳥かどうかは画像で確認しないと分からなかったが。
 
幼鳥とは猛禽の場合、巣立ってから最初の換羽が始まるまでの幼羽の期間の鳥を指す。多くの場合、生まれたその年には換羽をせず、翌年の春から秋にかけて完全換羽する。
サシバの幼鳥は分かりやすい。体下面の模様が成鳥は細かい横班なのに対し、縦班となる。虹彩も成鳥の黄色に対し、暗色になる。
 
これはきのうの個体。

よく見ると虹彩が暗色ではなく、どちらかと言えば黄色っぽい。
これはなぜ?
一部の解説書によると、早い時期に巣立った個体かもしれないということ。暗色から徐々に黄色くなってゆくのだろう。
 
これは昨年5月に見た個体。

どこが違うか?初列と三列風切が抜けている?そろそろ換羽が始まっているようだ。
 
で、ここで素朴な疑問が。
秋に南へ渡った幼鳥、翌春再び帰ってくるのはどうして?(ハチクマ幼鳥は翌春、帰ってこない説がある。)
答えは繁殖したいから。
幼鳥も第2暦年には換羽が始まり、若鳥となり、性的成熟して繁殖できる個体も出てくるのだろう。実際に繁殖例もあるそうだが確率は低いらしい。
 
1羽のサシバから見えてくるものがある。
 
 
 
 

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