繁殖するかな?
地元の山麓で3日間連続で自主観察してみました。
観察と言っても数時間、誰にも会わない「疎」の外出です。
「不要不急」じゃなく、「必要緊急」と自分では判断しました。
周りでは、ホオジロがさえずり、
ウグイスも負けてはいません。
鳴きながら林内から出てきました。
サシバです。
サシバは夏鳥の猛禽。絶滅危惧Ⅱ類(VU)。春、東南アジアから日本にやってきて、繁殖し、秋には東南アジアへ帰ってゆきます。里山環境の代表種のような猛禽で、両生類、爬虫類、昆虫類を餌としています。以前は水田近くに生息していたのですが、休耕田が増え、次第に山地に移動したとも言われています。
サシバの繁殖ステージ。これは「ワシタカ図鑑」からの抜粋です。
数十分後、足に獲物を持って帰ってきました。ニホントカゲかニホンカナヘビでしょうか?。
次の日も同じような場面がありました。今度は口にくわえています。
これは「餌運搬」という行動で、営巣中の雌個体に餌を届けるのだろうと思います。
この行動が確認できたので、繁殖への期待が膨らみます。
以前、この斜面で繁殖した記録があります。
ことしも繁殖するのでしょうか?
大事な時期なので、ストレスを与えないよう、観察を暫く自粛します。