アカハジロ
我が家から一山越したところにある池にアカハジロという珍しいカモが越冬している。
アカハジロは中国東部、ロシア東部で繁殖し、中国南部や東南アジアで越冬、日本には稀に飛来。日本国内での越冬総数は1985年以降、毎年1~4羽のみ。その1羽が間近で見られる。
カモの仲間で最も希少なカモの一種で、世界の個体数は250~1,000と推定。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでⅠA類(CR)に選定されている(日本の環境省レッドリストでは情報不足(DD))。減少の原因は水田開発の破壊、密猟などとされているが詳しくは分かっていない。
カモの仲間は潜水できるカモと潜水できないカモがいる。〇〇ハジロと呼ばれる種類は潜水でき、水底の餌を食べることができる。潜水できないカモはカルガモやマガモ、コガモ、ハシビロガモ等々。できても逆立ちできる程度。観察していると、潜れるカモの餌を横取りしようと狙う潜れないカモもいるから面白い。
ヒシの実を食べているショット。水底のヒシの実を潜って咥えて、嘴の中で皮をホジホジ剥いて食べる。
これはおたまじゃくしを食べているショット。
カエルの仲間でおたまじゃくしで越冬する種はツチガエルとウシガエルだけ。これは環境や大きさからウシガエルのおたまじゃくしと思われる。ウシガエルは外来種。何でも食べる。むかし、ハッチョウトンボが生息していた湿地に進出して、絶滅したと聞かされた。
おたまじゃくしをいっぱい食べて、無事に越冬して繁殖地へ戻ってほしい。