かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

「ジョウビタキの日」

10月20日、パソコンの前に座っていると、外から「ヒッ、ヒッ」の声。

もしや…。カメラを持って飛び出した。

やっぱり。Tさん宅のアンテナで鳴いている。

ジョウビタキ、オス。

「お帰り!」

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毎年この時季に忘れずにやって来る。その正確なこと。不思議。なんで?

体内時計だけじゃなく、体内カレンダーを持っている?

10月20日は「ジョウビタキの日」決定!

 

鳥にも「帰巣本能」というのがあって、それは夏鳥、冬鳥に限らずあって、帰ってくる場所を覚えているとか。

磁気コンパス、太陽コンパス、航法、星座(小鳥は夜、渡るのです)などで進路を見つけるという。でも渡りの生理的な衝動はどこから来るんだろう。気温、日照時間などだろうか。

1992年発行の古い雑誌「週刊朝日 動物たちの地球32」に「鳥の渡りのメカニズム」と題して面白い記事があった。

脳下垂体ホルモンの一つであるプロラクチンという物質を、冬季に捕らえたミヤマシトドに10日間注射すると、有意な体重増加を確認したという。プロラクチンと生殖腺刺激ホルモンの組み合わせが、体重の増加にもっとも有効で、渡りの衝動についても、プロラクチンが一役買っていることが分かったという。

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いずれにせよ、「渡り」という行為が複雑なメカニズムで成り立っているということ。

帰ってきてくれたジョウビタキが去年と同じ個体だという証拠はどこにもないが、ただ「標識調査」をしている同僚の話ではアオジやノジコなどで同じ場所で同じ足環を付けた個体が確認されているという。

 

だから、信じて迎えよう。感謝と健闘を讃えて。

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