たかがスズメ、されどスズメ。
スズメは一番身近な鳥。
典型的な「シナントロープ(人間社会の近くに生息し、人間や人工物の恩恵を受けて共生する野生の動植物)」の関係にある。
けれどヒトにはなつかない。大昔から食料にしてきたヒトを天敵と見なす染色体が刷り込まれているからだろうか?いつの日か人の手から餌を啄む時代が来るのだろうか?
身近だけれど、その寿命は詳しくわかっていないらしい。冬を越せた個体の平均寿命はわずか1年だという。平均寿命1年。他人事とは思われない。
愛おしい 可愛い。
むかし、ピンクレディーの恵ちゃんこと増田恵子が歌っていた「雀」。あの中島みゆきの歌。
♪雀 雀 私の心
あなたのそばを 離れられない
呼んで 呼んで 雀のように
あなたのあとを 追いかけてゆくの♪
サントリーの「愛鳥活動」というサイトにこんなエピソードが載っていた。
『昔、スズメとモンツキドリ(ジョウビタキ)は姉妹でした。母親が重い病気になったとき、スズメはお歯グロを塗っていましたが、すぐやめて駆けつけたので死に目に会うことができました。ところがモンツキドリは、化粧をしたりモンツキを着たりと時間をかけたので、死に目に間に合いませんでした。怒った父親はモンツキドリに「もう、こんりんざいタベモノをやらない」と言いました。だから今でもモンツキドリ―ジョウビタキは、おじぎをしているのです。いっぽうスズメの口もとが黒いのは、途中で塗るのをやめたお歯グロのあとだというのですが・・・西瀬戸内地方にある民話です。』
そう言えば、近縁種のニュウナイスズメやイエスズメには頬の黒丸がない。
我と来て 遊べや 親のない雀