かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

お百度を踏む

きのう、11月最後の日。
 
 
散歩コースにあるお寺でお百度を踏んだ。
私のために。
 
お寺だから数珠が必要で、私は連珠なんか持っていない。
首からカウンタをぶら下げて、1回1回押しながら参る。
 
途中から声に出した。
「私の膵臓がんを治してください」
「私の膵臓がんを治してください」
コゲラが聞いている。シジュウカラも聞いている。エナガも。
「私の膵臓がんを治してください」
 

泣きたいけど泣かない。

泣きたいけど泣けない。
 
だってあの部屋が満室になるくらいの患者さんが治療をしている。
「そんな人たち」になんて口実すればいいのだろう。
誰だって明日の命の保証は何もない。
私だって、治る保証はどこにもない。
けれど、
治療に打ち込む人々がいる。
何人も。
 
だから
泣きたいけど泣けない。
泣きたいけど泣かない。
 
1時間20分かかった。
歩行計は8,880歩。
午後から熱が出た。
 
 
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