かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

点滴をしました。

今日は通院日。3週間ぶりです。

いつものように採血から。

結果は

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診察の結果、今回も点滴治療です。去年の10/29以来、輸血はしていません。

処置室で3時間弱点滴後、次の抗がん剤を首からぶら下げて自宅で行います。

会計を待っているあいだ、何気に正面玄関を見ていると、下に鳥の糞が。その上を見ると、ツバメの巣。形からコシアカツバメのようです。もうすでに巣立ったのでしょう、姿はありませんでした。f:id:kakeyan60am:20201019171928j:plain

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なぜ今まで気づかなかったのでしょう?ぜんぜん気にも留めなかった。裏門のツバメの巣は知っていたのに。そしてなぜ今頃になって気づいたのでしょう。私は思いました。何か暗示しているのではないかと。

膵臓がんが見つかったのは3年前の10月。あの時から3年が私の「余命」だと思っていました。一日一日が愛おしく、懐かしい友に会い、「はな天」、戸隠、白樺峠も友人とかみさんとで行けました。これが最後だと思いながら。

ことしはコロナ禍もあってどこへも遠出していない。体力も落ちた。けれど生きています。

 

私は寝る前にルーティーンがあります。

「私は茨木市〇〇〇〇丁目〇〇に住む〇〇〇〇〇と申します。いつもお守りくださりありがとうございます。私のすい臓がんを治してください。どうか私のすい臓がんを治してください。そして今出ている副作用、便秘、むくみ、体重増加、食欲不振を和らげてください。どうかお願いします。」と、みんなから頂いた「お守り」袋でお腹を70回、さすりながら唱えるのです。

そして枕元に置き、翌朝目覚めれば、お守りに「ありがとうございます。きょうも目覚めました。」と感謝するのです。これを毎日行っています。f:id:kakeyan60am:20201019172718j:plain

主治医は今の抗がん剤が効いていると言います。その通りだと思います。でもそれだけではないと思うのです。いえ、思いたいだけかもしれませんが。

私の周りの主治医、看護士さん、ソーシャルワーカーさん、患者さん、庵主さん、友人、家族、そしてかみさん。みんなのお陰で私はきょうも生きていると思うのです。

そして付け加えるとすれば、生き物たちにも「力」をもらっていると思うのです。タカ渡りをもっとしっかり見たいと思う気持ちも、ルリタテハが蛹になったのも、きょうのコシアカツバメの巣を発見したことも、「来年、またがんばろな」というメッセージなんだと、そんなふうにとらえてしまうのです。

 

そんなことが明日へつながる「いのち」になるということなのでしょうか?

 

来月から4年目に突入です。私には分かりません。私の余命があとどれくらいなのか。

主治医は教えてくれません。どなたか教えてください、私はあとどれくらい、生きられますか?

 

 

庭のホトトギスが咲きました!ホトトギスルリタテハの物語は後日。

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