かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

アオスジアゲハ羽化

今朝、アオスジアゲハが羽化していました。

 
きっかけは5日前の8月13日、夕方。
こじろうの散歩途中で車のホイールに付いている蛹を見つけた。
ここは団地の駐車場の西端。たしか同じ棟のSさんの車。
翌朝14日も付いていたが、向きが変わっている。
きのう見た時はまっすぐ上になっていたのに、きょうは逆さま。さては?
車を出して走らせたのだろう。その間、蛹はぐるぐる回っていたはず。

 
ちょっと考えて…。
捕獲する事にした。この時点ではなんのチョウかも分からぬまま。
 
ホイールを傷つけぬよう、はさみとピンセットで糸を切り、素手で持ち帰った。
クリアファイルを切って円錐筒を作り、それを両面テープで割り箸に付け「羽化木」を作った。そこに蛹を入れた。蛹は時々ぴくぴく動く。

 
調べてみると、アオスジアゲハの蛹らしい。
食草はクスノキ。なるほど、クスノキの葉にそっくりだ。
これは擬態か?ではなぜクスノキの葉で蛹化しない?
そもそもクスノキなんか近くにあったっけ?
わからない事ばかり。
蛹の期間は2週間位らしい。まだ先だ。
 
蛹は少しずつ色が濃くなってきた。
昨夜は「アオスジ」が透けて分かるほどになっていたが、羽化はまだ先だと高をくくっていた。
 
で今朝6時38分、起きたら羽化していて網戸に止まっていた。
羽化シーンは見逃した。残念。

 
腹のかたちから♂かな。

 
撮影後、網戸を開けて逃がしてやった。元気よく飛んでいった。雨が上がってよかったね。
残った抜け殻。

 
で、ここからは謎解き。
彼はどこからやってきたのか。
 
まず食草のクスノキ科の木を探した。我が棟回りには1本もなかった。信号をはさんで西に行った所に1本植わっていた。距離直線で88歩、約40m。
ここから来たのか?その間には垣根やフェンス、交差点まであるというのに。

 
アゲハの仲間は食草から離れて蛹化するらしいが、果たしてアオスジアゲハも同様なのか。だったら擬態の意味がなくなってくる。
で、なぜ車のホイールなんかを選んだんだろう。
羽化日から逆算してみた。2週間前は8月3日。その頃に蛹になったのか。
私が見つけた日は13日。たしかに一本角はかなり伸びていたが。
ここは散歩コースなのに10日間、見逃していたのか。
疑問はまだ残る。
私が見つけた時、蛹は真上を向いていた。翌日は逆さま。車が動いた証拠。もし、逆さまのままでも羽化できる?
見つけた日の向きが真上だったのは偶然だっただけ?
車の持ち主Sさんの3日から13日までのアリバイを訊かなくては(笑)
 
まあとにかく無事羽化できてよかったけどね。

 
 
 
 
 
 

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