ルリタテハ羽化
前回からの続き。
7/23、前回数えた幼虫は7頭から5頭に減っていました。
ホトトギスの葉っぱをもりもり食べて終齢幼虫になりました。
そして7/28、1頭が前蛹に。
急遽、ネットで覆いました。
初めて「ヒトの手」を加えたのです。
アシナガバチの襲来や寄生ダニが心配になったから。と言えばそれなりの言い訳になりそうですが、本音は「羽化を見たかった」だけ。私のエゴです。
自然は自然のままで。
それが基本です。でも、最初で最後になるかもしれない、ルリタテハというチョウの羽化を見てみたい、その衝動に私は負けてしまったのです。
7/29、翌日に蛹になりました。
残りの4頭はまだ終齢のまま。葉っぱは丸坊主。
その後、幼虫は知らぬ間に次第にいなくなり、8/3、すべてがいなくなっていました。
どうやらネットの隙間から逃げ出して、蛹になる場所を探し歩いたようです。
残った蛹1頭を保護して、寝室の窓辺に置きました。
そして今朝、8/4、6:58目覚めて気づくと羽化していました!
蛹化して1週間後になります。またもや羽化の瞬間を見逃しました。
7:40、庭に放ちました。「ここが君の生まれたところ」
一瞬私の手に止まってくれました。
美しい瑠璃色。私はこの瞬間を待っていたのです。
そして日陰の壁に止まり直しました。
この子はオスかメスか?検索してみると、前ばね外側のラインがオスはきれいな円弧、メスは「J」の字状。後ろばねの外縁角度が直線に近ければオス、角度があり、第4支脈端突起が目立つならメス。とありました。ああ難しい。私には判らない。
10:38、近づくと飛び立ち、高く舞い上がり、屋根を越えて見えなくなりました。
「元気でな」
とにかく。
1頭だけでも無事に羽化できたところを見られて良かったです。
私のエゴが叶ったというわけです。
ホトトギスの葉は丸裸。果たして花は咲くのでしょうか?
そして私は花を愛でることができるのでしょうか?