かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

「あの人」たちとの出会い

たとえば。
見知らぬ初対面の人と「ある物」を通して意気投合し、つながってゆくとしたら…。
それはとても素敵なことだと思う。
そんな見知らぬ「あの人」たちと、きのう私は会うことができた。
 
私は「手作り」が好きだ。その温かみが好きだ。
作り手と使い手が物を通して同じ感性でつながっているのが好きだ。
その物を見れば作者の顔が浮かぶ。
その物を思い出す時、「あの人」の顔が浮かぶ。
 
快晴の空の下「ハンドメイド雑貨 遊」の開店です。
お隣はガラス作家 木下さんのブース。

 
娘の作品。
キーホルダー、移動ポケット、針山、サシェ(香袋)など。

 
かみさんの作品。
「エコアンダリヤ」という商品名の木材パルプを原料とした、土に戻る環境に優しい編み糸(日本製)を使っての帽子、バッグ、革ひもチャーム、小物入れなど。

 
私のは。
相も変わらず掛け時計、ふくろう置物、あけびの蔓篭。

 
隣の木下さんのブース。
木漏れ日がいいですね。

 
午後からライブステージが始まり、賑やかになってきました。

 
お姉ちゃんがお気に入りの柄の移動ポケットを買ってくれました。

 
おばあちゃんに帽子を買ってもらった姉妹。

 
くまさんポシェットがお似合いです。

 
で。
出来立ての置時計は?
13時を回っても売れなかったのですが…、
とうとう売れたのです!

 
若いご夫婦がやってこられて、「わぁーいいなぁー」
ご主人のほうが右端のを気に入られ、即決。
奥さんのほうは「わたし、これが気になる」と、この置時計としばらく見つめ合い。
私は「ちょっと説明いいですか?」とことわりを入れた後、材料から、作り方から、こだわりなどを話しました。
奥さんは終始頷いておられました。
そして…、決断されたのです。ご夫婦で2個も買っていただけるなんて!
感激のあまり、すこしおまけさせていただきました。
 
私はプロでもないし、技術も稚拙で、作家から見れば笑われそうかもしれないけれど。そんな私のことなど知らずに、作品だけを見て気に入ってもらえたことが何よりも嬉しい。
稚拙だけど、作品にかける情熱は誰にも負けないつもりでいる。そしてその気持ちは必ず伝わると信じている。
売れて良かった!
木屑にまみれて格闘したあの日の労苦が報われたような気がした。
 
その物を見れば作者の顔が浮かぶ。
その物を思い出す時、「あの人」たちの顔が浮かぶ。
 
お買い上げありがとうございました。
末永くご愛用頂ければ幸いです。
 
 
 
 
 
 

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