かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

ナナホシテントウ

誰も手入れしなくなった畑地。
草ぼうぼうの中にテントウムシを見つけた。
ほとんどがナナホシテントウ



幼虫のもの。



蛹のもの。



羽化したてのもの。



交尾中のもの。




べつに約束なんかしていないのに
いつだってきみは ここにいるね
雑草という花園で お天道さまを待っている
誰も気づいていないけれど
私は気づいてしまった

きのう すこし辛いことがあって
そんなときはいつもここにきて
君を探している

いつかきみは 黒い水玉を広げ
お天道さまに向かって飛んでゆく
羽を持たないこの私
まつわりついた悲しみを
一緒に飛ばしてくれないか


これは若かった頃に作った詩。
まだサラリーマンだった私には今とは違うストレスを抱えていた。
小さなテントウムシを見ながらその思いを綴っていた。

そして今もテントウムシと遊んでいる。


スターマーク