かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

変な蛹。

1か月くらい前の出来事です。

散歩途中に民家のコンクリート壁に蛹を見つけました。f:id:kakeyan60am:20211126213959j:plain

「何やろ?」

逆さまにぶら下がっています。f:id:kakeyan60am:20211126214030j:plain

大きさは人差し指の関節2本分くらいで、やや大きめ。f:id:kakeyan60am:20211126214127j:plain

今頃蛹になるのは、えーっとアゲハ、ツマグロヒョウモンくらいしか浮かんでこない。

蛹の形は垂蛹と帯蛹とがあるが、これは垂蛹か?

でも何か変。

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そこで分からない時の神頼み。  大阪市立自然史博物館 (city.osaka.jp) 

にメールしてみた。

こんにちは。

時々お世話になっています〇〇と申します。

今回は蛹です。

2021年10月29日、16時18分、

散歩途中で変な格好の蛹を見つけました。住宅の壁に反りかえってような形で付いています。

蛹には帯蛹型、垂蛹型などがありますが、こんな型のは見たことありません。

 

スマホ写真を撮って家に帰り、検索したのですが、ヒットしませんでした。

 

きょう11月9日、13時25分、雲り空だったので、もういちど撮りました。

如何でしょうか?

私の推測ですが、アゲハ、特に大きめだからクロアゲハなどではないでしょうか?

蛹化する際に「糸玉」がコンクリートにうまく固定できずに、応急に反って体を止めたのではないでしょうか?

よく見ると「糸玉」が残っていますね。

 

いったい、なんというチョウでしょうか?それと今後の対策です。

 

このまま放置して観察、あるいはレスキューして「蛹ポケット」で観察。

どちらの方がいいでしょうか?

我家から5分ほどの場所です。やはり蛹で越冬、春羽化でしょうか?

 

お答えが「頂ければ」いきさつなどをブログ記事にしたいと思っております。

お手数かけますが、よろしくお願いいたします。

 

すぐに返事が来た。

〇〇さま

和田@大阪市立自然史博物館です。
質問のメールありがとうございます。
昆虫研究室の長田学芸員に答えてもらいました。

長田学芸員の答え
──────────────────────────────
画像を拝見したところ、クロアゲハの蛹だと思います。
クロアゲハの蛹は通常は帯蛹型なのですが、画像の蛹は固定する糸が切れてしまい、ぶら下がっているようです。何等かのアクシデントで、糸が切れてしまったのでしょう。
このまま越冬し、来春には羽化するかと思います。ぶら下がったままでも、問題なく羽化できると思います。「蛹ポケット」で観察するのも良いと思います。
──────────────────────────────

このような答えでいかがでしょうか。

 

やっぱり。

クロアガハか。

糸玉をかける時に何かの理由で失敗して、こんな形になってしまったのだ。

すこし考えて、レスキューすることにした。

ざらしのところよりしのげる場所が良いだろうと思ったから。

にわか作りの「蛹ポケット」に入れて、カーポートの柱に付けた。f:id:kakeyan60am:20211126214320j:plain

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蛹を触ってみた。カチカチ、動かない。ひょっとしたら…。

翌春まで待ってみよう。

大阪市立自然史博物館様、ありがとうございました。

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