かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

只今越冬中



年の暮れに近くの阿武山を散歩した。
麓の道端にエノキの木が点在している。
幹の根元に積もった落葉を探すと…いたいた。
ゴマダラチョウの幼虫。葉裏にくっついて只今越冬中。小さな角と背中の突起がなんとも可愛い。

ここは地元住民の散歩コースになっていて、しゃがみこんで落葉をひっくり返す私に誰も声など掛けず、通り過ぎてゆく。
ものの10分位、3本のエノキの幹から計6頭がすぐに見つかった。確率が高い。来年はいいことありそうな。

チョウは卵で越冬するもの、幼虫で越冬するもの、さなぎ、成虫など種によっていろいろらしい。

でも寒ないんやろか。雪が積もったらどないなるんやろ。風で落葉が飛ばされたらどないなるんやろ。
無事に春まで生きられるんやろか。
道端にしゃがみ込んで要らぬ感情を注ぎ込む。「おい、おまえ。生きとけよ」と元に戻す。
この落葉が君の寝床になっている。

この1年間、おつき合いくださりありがとうございました。

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