最後の最後。
ついに最後になりました。
最後の最後。
シラカバ材が底を尽きました。もう作れません。
思えば、7年前。長野県奈川村の宿泊施設の空き地で見つけたシラカバ。聞けば、薪ストーブ用の薪になるという。事情を説明し、分けてもらった。車に詰めるだけ詰め込んで、帰ってきた。
地元の製材所でスライス、部屋で乾燥させた。夜中に樹皮がパキッと剥がれる音がした。
材を切り、穴を開け、削り、磨き、彫り、焼き、塗り、接着し、最後に魂を入れた。
すべて独学の手作業。何時間も何日も何年もかかった。
7年間、いろんなことがあった。
そして最後のロット。材は小さくなったが7個完成した。
さて…。
誰に差し上げようか…。決めるのは私。
喜んで戴ければいいのだが。
さて…。
私は明日から何をすればいいのだろう?