悲しい知らせ
友人が亡くなった。
Mさんは私の数少ない友人のひとりだった。
いまの私の仕事へのきっかけつくりもしてくれた。
Mさんからのアドバイスがなければ、この仕事をしていなかったかもしれない。
今年も戸隠へ行った仲間のひとり。
新緑の中、鳥を探すMさんの後姿が忘れられない。
毎年、戸隠行きを楽しみにしていたのがうかがえる。
今年はアカショウビンが見れたのに。
私は酒が飲めない。
だから飲める人の心境が解らない。
退院の3ヵ月後の解禁酒を楽しみにしていたという。
「孫に会いたかったやろうな…オレやったら会いに行くかなぁ…」
私の問いかけにもと奥さんは
「彼の人生は他人には置き換えられません」
ときっぱり言われた。
その語尾の強さに現実を悟った。
そうやろな、MさんはMさんや。
小雨降る中、プラカードを持って中ノ島まで歩いた。
「ついでがあったから」
だったらしいが、私には心強かった。
「ガンジス河に流してくれ!」
は叶えられなかったけれど、
Mさん、あなたの人生はどんなでしたか?
「んー、こんなもんちゃう?」
と聞こえてきそうです。
ありがとう、Mさん。
来年も戸隠へ行くから後ろからついといでや!
合掌