かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

イタチsp.

5日、昼過ぎ、イタチを見た。
水田脇の水路に姿を見せた。
不意に私と目が合ってすぐに配水管にもぐったが出口に先回りして遠目で観察した。
周りを伺い、きびすを取って農道を走り、水路に姿を消した。
その間ものの1分足らずだったろうか。



イタチという名のイタチはいない。
日本にはニホンイタチ(日本固有種)とチョウセンイタチがいて、
チョウセンイタチのほうがやや大きく、
専門的には尾率(尾長÷頭胴長)が50%以上ならチョウセンイタチで、50%以下ならニホンイタチらしい。
私にはその違いなんか判らなく、撮った画像を四つ足に少し詳しい同僚に見てもらったが、結局イタチsp.(species:種)に留まった。

チョウセンイタチはユーラシア大陸に広く分布し、大正から昭和初期の頃に毛皮養殖のため阪神地区に移入後逸出。戦後朝鮮半島から北九州に移入、及びノネズミ・ハブ駆除のため各地に放獣され、ニホンイタチを次第に駆逐し、現在では九州、四国、中国地方はもとより、関西から東海地方にまで分布を広げ、少なくとも低平野部や都市部ではほとんどチョウセンイタチに占領されてしまっているという。

ここは愛知県の山間部。ニホンイタチなんだろうか?
かわいい顔をしているけれど、
御多分にもれずイタチの世界も外来種の脅威にさらされている。


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