かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

点滴しました

きのう、7月8日は通院日。

まずは採血。その結果で点滴可能か、輸血になるかが主治医が判断します。

採血結果。時系列表示です。

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判断材料は白血球数、赤血球数、ヘモグロビンなどですが、

赤血球は221pと「パニック値」。パニック値は基準値のLよりさらに低く、予断を許さない数値。貧血、めまい、息切れ、動悸などの症状が起こります。

主治医の結論は「結果を下すには難しい値ですが、今回は点滴をして、来週、輸血入院の予約を取っておきます」とのこと。

私はてっきり輸血入院覚悟のつもりで用意してきたのですが。

で、点滴になりました。

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私の現在の治療方法は「FOLFIRINOX療法」といって、抗がん剤3種を使っての標準化学治療で、今年の3月に「ポート埋め込み手術」を行った際に、この薬に替わりました。それまではアブラキサン+ゲムシタビンの化学療法でしたが、発熱、食欲不振、むくみなどの副作用があり、これを機に主治医の判断で替えたのです。

まず①「レボホリナート」という薬を点滴、同時に②「カンプト」呼ばれるイリノテカン塩酸塩を点滴。レボホリナートは葉酸というビタミンをもとに作られた抗がん剤で、あとで紹介する「5-FU(フルオロフラシン)」という抗がん剤と一緒に使われ、作用を強める働きを持っています。

②カンプトは植物成分から作られた抗がん剤。がん細胞の遺伝子(DNA)の合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させる働きがあります。

③5-FU(フルオロウラジル)はピリミジン系代謝拮抗剤に分類され、細胞が分裂、増殖する際に必要な代謝物質に似た構造を持っており、本来の代謝物質の代わりにがん細胞に取り込まれることで、そのDNAの合成を阻害するという特徴があるそうです。

(上記文章はガイドブックからの請売りです)

 この工程を病院で①+②で約3時間行い、続きの③は自宅で約40時間(2日間)続けます。(標準治療には①の前にエルプラットという薬があるそうですが、私の場合はありません。主治医の話では痺れがきついそうです)

これが5-FUの全景です。(見苦しい画像ですいません。北京では逮捕されるかも)

ポートに針を刺してチューブでディスポーザ注入ポンプにつながっています。首からぶら下げてうろついています。両手が自由なので不便はありません。

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1日経過。だいぶ減ってきました。あと1日です。

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点滴終了後、空になったポンプ処理や抜針、消毒などは自分でやります。ここでやっと終了です。廃棄物は次回通院時に持参し、処分してもらいます。

先月6月は点滴1回、輸血は無しでした。今月に入って1回目の点滴です。                

果たして、効果があるのか?

主治医曰く「そう思わないとやっていかれないでしょ」

同感。

 

 

 

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