かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

爺さん、婆さん森へ行く

きのうの日曜、爺さんと婆さんは揃って森へ出かけました。
久々のバードウォッチングです。

お目当ての鳥はサンコウチョウアオバズク

去年、ラインセンサスの仕事途中で偶然見つけたサンコウチョウ
「ことしも来ている」と、ことしラインセンサスをした同僚から連絡をもらい、婆さんと一緒にやってきたのです。

林道を歩いていると、遠くから「ホイホイホイ」の声。
だんだん近づいてきて、枝から枝へと枝移り。
意外とはしかい(すばしっこいの意味)。
証拠写真はなかなか撮れません。
でも婆さんはしっかり、双眼鏡で捉えていました。

「尾羽が短いね。オスなん?」
「さえずっているし、オスやろ。ことしのは尾羽が抜けてるらしいで」
でも大昔、抱卵中のメスが「ホイホイホイ」と鳴いたのを見た。
メスもさえずる?
日曜日なのに、ギャラリーが少ないのは尾羽が抜けているせいなのか?尾羽の短いオスは「絵」にならない?
もしそうなら、なんて薄情な方たちでしょう。
この森でサンコウチョウに会えただけでも有難いことではないのでしょうか。
「わたし、何年振りやろ?良かった見れて!」

漢字で三光鳥、英名でJapanese Paradise Flycatcher とパラダイスが付きます。
「フィーチーヒーホイホイホイ」のさえずりの前部分が「月、日、星」と聞きなしされるから三光鳥。
美しい鳥。
私は撮れなかったので、同僚から頂いた画像を。


森ではキビタキクロツグミセンダイムシクイなどがさえずっています。
「シシシシシシ」
「今の聞こえた?」
「ううん、」と首を振る婆さん。
……。
「シシシシシシ」
「今のは?」
「ううん」そうか…。
声の主はヤブサメ
ヤブサメのさえずりは周波数では8,000~10,000Hzとか。
高齢になると聞こえない人もいます。しかたがないです。

場所を変えて地元へ。
婆さんは2度目の挑戦。
いました。アオバズク


すこし離れてもう1羽。これはペア?


ということは、ヒナを巣に残して外で見張り中?

ということは、巣立ちが近い?
ここもギャラリーはいなかった。
親を撮っても面白くない?巣立ちビナのエンゼルポーズを狙う?
無事に巣立ってほしいな。

きょうは婆さんと一緒で良かった。
ちょっとはストレス発散になったかな?

森にはいろんな生き物が暮らしています。
いのちを繋ぐために懸命に暮らしています。
「外圧」なしに無事にいのちがつながってほしいと思います。
けっしてその「外圧」がヒトでないことを祈ります。







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