かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

工作再開

私は膵臓がん。目下闘病中。
去年の10月にがんが見つかり、第1スケジュールの放射線抗がん剤による入院治療を終え、がんは小さくなり、さらに小さくしようと現在は第2スケジュールの別の抗がん剤による点滴治療中。
週1の点滴治療を3回後、1週休み、それを3か月行う。
1回目のあと、副作用が出て、2回目は延期、来週2回目が予定されている。
いまは自宅療養中。
幸い目に見える副作用症状は出ず、食欲もある。

仕事は鳥類調査。
すぐにでも仕事をしたいのだが、なにぶん個人事業主
委託業務なので、発注先にも都合があり、そう簡単には来ない。
ましてや闘病中の調査員などにはよほどでないと声はかからない。

だからヒマを持て余している。

そのぶん、少しでもかみさんの手助けにと家事手伝い、こじろうの世話、荷物持ち、アッシーとこなしている。

先日、友人から電話があり、「振り子時計」の注文があった。
「いつ頃できる?」
「やる気次第やな」
アオバズクが来る頃欲しいな」
「えー!ちょっと難しいな」

「有難いな…」

実はすでに3個作る予定があった。
これはすべてプレゼント用なのだが、まったく作る気にならなかった。というか、そんな気持ちの余裕がなかったというのが正しいかもしれない。

合わせて計5個。
材料のシラカバ材は5枚しかない。
失敗は許されない。
今後、入手できる保証も今のところない。


「作ろうか…」
重い腰を上げてフクロウから彫りはじめた。


これを5対10羽彫らなければならない。


1年ぶり?もっとか?
勘を頼りに彫ってゆく。
1日1個のペースか。

いつ出来上がるのか。まったくもって不明。

私がいまできること。
それはこんなことしかないのかもしれない。

とにかく前へ進まなくては。





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