かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

オナガガモのエクリプス

今時分のカモは面白い。
北から日本へ渡ってきたばかりの頃のカモ♂はエクリプス羽のものが多く、
しかも個体差があって、よーく見ないと♀と間違ってしまうことも。

近くの公園の池にオナガガモが浮かんでいる。
一見、みんな♀のよう。



これは♀のようだが♂かな?幼鳥かもしれないし(10/31撮影)。
嘴の両側が灰色だし、くびの下がちょっと白いし、わき腹の模様がおかしいし…。三列風切が短かい?



これは♀だろう(10/24撮影)。
嘴が黒いし、わき腹模様が♂とは違う。



うーん、これは♂幼鳥か?(11/6撮影)。
嘴の色、わき腹、くびにうっすらすじが…。



これは♂!(11/6撮影)
くびがだいぶ白くなってきている。顔もこげ茶色。下腹部も淡く、生殖羽になる日も近い?



これは過去の画像(12/25撮影)
ここまでくるとすっかり生殖羽になっている。

エクリプスとは英語で Eclipse 日(月)食。光の消滅。失墜という意味も。
カモなどの♂に見られる、生殖羽から換羽した後の羽衣で非生殖羽のこと。
外敵から目立ちにくくするためらしく、全体が♀に似た地味な羽衣になるが、
嘴の色や翼上面の模様などは変わらず、微妙に♀と区別できる。
日本に渡来する頃にはすでに生殖羽への換羽が始まっているらしく、
完全なエクリプスではなく、生殖羽へと移行する羽衣だという。
また今年生まれの幼鳥も換羽が始まっていて、エクリプスや♀と区別が難しいらしい。
そうなったら私にはお手上げだ。


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