かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

ネザサ刈り


 ここは高槻萩谷公園「チョウの里」。
この谷地田にはクヌギやエノキの大木があり、むかしはオオムラサキゴマダラチョウが飛び交っていたそうな。ところが公園化で人手が入らなくなり、移植されたシダ類の手入れも行き届かず、ネザサ(イネ科メダケ属)がはびこり荒れ放題。オオムラサキゴマダラチョウの幼虫も激減しているという。
 「萩谷もり・あお・くらぶ」の発案で有志でネザサを刈ろうと決めた。ネザサの進出を少しでも食い止め、風の通る本来の谷地田風景を復活させようと言うわけ。
 斜面のネザサを鎌で刈ってゆく。百人力を期待していたエンジン草刈機も急斜面の粘っこいネザサには刃が立たず、人だけが頼り。葉陰に美味そうなフユイチゴ。シカの糞。邪魔な葛、蔓。
 休み休みするつもりがついつい熱が入り、身も入り、腕が痛い。あーしんど。でも刈り終えた斜面から見上げた空は真っ青。とても清々しい気分になった。誰かがここに「庵を建てよう!」と言う。ヤマガラが鳴いている。
 ここでチョウが飛び交ってくれたらいい。サンコウチョウサシバが繁殖してくれたらいい。

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