「花のあとさき」
あなたは山を見て涙を流したことがありますか?
あなたは花を見て涙を流したことがありますか?
「花のあとさき」~ムツばあさんの歩いた道~ を観た。
秩父の山深い村に暮らす小林ムツさんは、夫の公一さんとともに丹精込めた段々畑をひとつまたひとつと閉じ、そこに花を植えてきた。その数1万本以上。
「長い間お世話になった畑が荒れ果てていくのは申し訳ない。せめて花を咲かせて山に還したい…」。
それはまるでふるさとに花を手向け、終り支度をしているかのよう。
人も花も、老いて枯れる時が来ても、いのちが次に引き継がれるように…。
製作はNHKエンタープライズ。18年に渡る取材記録ドキュメンタリーの映画化。
花は決して人のために咲いているのではない。
けれど、「花の力」は偉大だ。人の人生までも変えてしまうほどの力がある。私も何度花に救われたことか。
深い谷あいで、人々が暮らし、花を愛でた時代があった。
そのことを知らないと知ることでは人生がぜんぜん違ってくる。
人も自然の一部。謙虚にけれどしっかりと地に足付けて生きてゆきたい。
この映画を紹介してくださった yamaniwakotoriさん 山庭居 ~庭に居ます~ (exblog.jp)に感謝します。