点滴終了
月曜日は通院でした。
ロビーには大きなツリー。
正面玄関先には見慣れぬ目新しいテント。聞けば、外来の高熱者向けの隔離テントとか。
採血結果。
簡易CTも目立った変化はなく、従前通りの点滴治療に。首から点滴薬をぶら下げて帰宅、その夜は入眠剤を飲んで就寝。
火曜日昼、点滴薬をぶら下げて、「はなまる」へ。「かけ小」、「ざる小」を完食。
残ったネギにハートマークを見つけた。
そしてきょう、点滴は外れました。
きのうから12月。
Yさんから頂いた「君平君カレンダー」もあと一枚になった。
「こいぬ」
こいぬは、まいごになりました。
「クンクン、クンクン、こまったな」
じめんに、はなをすりつけて、おかあさんの
においを、さがしてみても、ちがうにおいばかりします。
略
でも、おとこのこだから、泣くときは、いちばん、
おしまいのときに、しようとおもいました。
「クンクン、クンクン、おや!」
略
「おかえり」
こいぬが、みあげると、おかあさんが、
やさしい目で、たっていました。
こいぬは、うれしくって、うれしくって、
「キャイン、キャイン」
と泣きました。
こいぬがどうしてまいごになったか分からないけれど、おとこのこだから、泣く時はおしまいの時にしようというきもちは分かる。
でも。
私には悲しいことがあった。おしまいの時でもないのに。ぼろぼろ涙を流す私に、お母さんでもないあの人は背中をずっとさすってくれた。
残ったネギのハートマーク。
良いことがみんなにありますように。