かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

下見

入院前。
新年恒例の探鳥会の下見に出かける。
ここは高槻市阿武山周辺。
小学2年生に引っ越してきて、結婚するまでここで過ごした。
いわば私の第二のふるさと。
幽霊会員の私は年にたった一回、ここだけ担当させていただいている。

もうかれこれ20回以上、昔と比べて環境は激変した。
野池で釣りをした。松茸も沢山採れた。
それが今じゃ立派な住宅地。
鳥相は変化したが、植相や出現種数はあまり変わらない。
それは京大の地震観測所がまだあるお陰だからだろう。


だが6週間入院の身の上、当日に私が担当できる保証はない。
なんとか作戦を練り、外泊または外出という手もあるのだが、副作用次第でどうなるか。

ここはと、信頼できる鳥友modokiさんに事情を説明し、厚かましくもお願してみた。
modokiさん、理解していただき、快諾をもらった。感謝。

下見はコースの点検。鳥は二の次。改変はされていなかった。
いきなりアトリ。1年ぶり。次はアカゲラこれも久しぶり。










地道を静かに歩いていると前方にベニマシコ雄。若かな?久しぶり鳥ばかり。


シロハラが柿の実を啄んでいる。


ここまででお昼を回っていた。食事は持ってきていない。

帰り道、車いすのような黄色い三輪車に乗る男性に会った。
前輪は足で漕いで進むタイプで、脳梗塞を患い、右半身が不自由でリハビリがてら散歩しているという。ここは散歩コースで南平台から来られたという。
立ち話(座り話)が長くなり、私もついつい身の上を口に出した。お互いの病気のこと、これからのことなど。長居は良くないので「また会いましょう!」と左手で握手をし別れた。

なにかすっきりした。
元気をもらった。
1月7日、来れるかなぁ…。


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