近藤の芋けんぴ
またまたスイーツ記事です。
やっと手に入れました!「近藤の芋けんぴ」
昔、お袋が健在だった頃、季節ごとに送られてくる段ボールの中に必ず入っていた。
その頃は何気なく食べていたが、そこいらの芋けんぴとはすこし違っていた。
カリカリに揚げていなくて、しっとりしていて、砂糖がいっぱいまぶしていて、噛めばパリッではなく、シナッというかザクッというか、歯ごたえが軟らかいのだ。
そしてとても美味しいのだ。
お袋が逝ってもうすぐ10年。けんぴを口にしなくなってどれくらい経つのだろう?
あの味が懐かしい。
そう思うのは娘も同じだった。
「1ヶ月待って欲しい」
電話口の元気そうな声は2代目だという。芋の収穫が11月に入ってからだそうで、折角なら新物を食べて欲しいとの気持ちなのだろう。
そして1ヵ月後、突然届いた。
そうそうこれだ。
早速味見。シナッ、美味しい!
懐かしいこの味、こんなだった。止まらない。
袋のシール貼りがなんともいえずいい。代表者名にもシール貼り。
早速お礼の電話をすれば、1代目が急逝され、レシピも何もない中、料理人だった2代目が跡を継ぎ、試行錯誤のうえ出来上がったという。
お袋と親父の遺影に供え、兄にもあげた。
「おっ、近藤の芋けんぴや!懐かしいのう」
みんなにあげていったら、すぐになくなった。
また注文しよう。