かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

カヤクグリとクロジ

開発で伐採された斜面から「チリリ、チリリ」。
目を凝らして探すと、いました、カヤクグリ。
「地味やなぁ」。
風景に溶け込んで分からない。

 
この辺りでは冬鳥でも夏は亜高山帯で繁殖するので「漂鳥」扱い。
日本固有種ですが、南千島列島でも繁殖するので準固有種だそうです。
カヤクグリは和名では「茅潜」。薮地に潜むように生活することから付いたらしい。同じような環境にすむミソサザイに似ていることからオオミソサザイ、ヤマサザイと呼ばれていたことも。シバモグリ、チャヤドリの異名も。
英名にはjapaneseが付いています。
雌雄同色で、「チリリ」は地鳴き。囀ってくれないとヒトには雌雄が判りません。
 
かたやクロジ。よく似ています。そっくりです。

 
こちらもこの辺では冬鳥ですが、くくりは「漂鳥」。本州中部以北の林で繁殖。怖がりで、暗がりで生活するとか。でも戸隠で見た時は高い梢で空に向かって囀っていましたが。
地鳴きはか弱い「チッ」。この「チッ」はくせ者。この「チッ」だけでクロジなのかカシラダカなのかはたまたミヤマホオジロなのか、私には判りません。
 
カヤクグリとクロジ。見分けられますか?

 
左はクロジ♀、右はカヤクグリ。
①嘴の色、形が違う。
②胸の色が違う。
 
ではこれは?

顎線(あごの線)が目立っています。クロジの♀でしょう。
 
地味だけど、どちらもいい鳥です。

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