かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

白と黒の会話

収穫間近のたんぼ。

 
白と黒の鳥が。

 
「よう、君はチュウやね?」
「うん」
「シラサギは分かりにくいなあ」
「君はブトやね?」
「うん」
「カラスも分かりにくいよ」
「お互い様や」
「こう見えても僕は環境省レッドリストに入ってるんやで」
「ああ知ってるわ、NT(準絶滅危惧種)やろ」
「うん自慢する事でも無いけどな」
「それにしても真っ白ってえらい目立つな」

 
「そう、田んぼにいたらまる分かり。そういう君も真っ黒け、暑いやろ?」
「暑いのなんの、ハアハア言うてるわ」
「ところで君、ここのコシヒカリ、特Aやちゅうの知ってたか?」
「そら知らなんだ
「旨いらしいで」
「そうか、そない言うたらジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)も見たことないな。水が良いんかな」
「食えるもんなら食うてみたいね」
「この嘴でか?そらまるでイソップ童話やがな」
「もうええわ」

 
 

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