強風の一日
凍結した雪道を低速四駆でやり過ごし、雪の中を歩いて辿り着いた。
ここは標高760m、気温は-1℃。風が吹きすさぶ。
昨夜の雨はここでは雪だったらしく、樹氷ができている。
こんな所で一日仕事なんて…。
趣味が高じてそれが生業になってしまった。というか、私にはそれしか選択肢がなかった。もう一度サラリーマンになる気は毛頭なかった。
「でもどうして私が…誰でもいいはずなのに…」
いや、愚痴はよそう。自分が選んだ道なんだ。
仕事ができるだけあり難いんだ。誰かがやらなければいけないんだ。
相変わらず強風と吹雪。
ビューフォート風力階級で言うなら風力6雄風(Storong breeze)、または風力7強風(High wind)か。大きな木の全体が揺れ、傘がさしにくい、電線がうなる、風に向かって歩きにくい、積もった雪が吹き飛ぶ。になる。
シャッター1/160秒、絞り9、ISO250で撮るとこんなふうになる。
とうとう気温は氷点下のまま、0℃を超えることはなかった。
それでも傍のアセビの木には蕾が膨らんでいた。
帰宅したら、暖かいお風呂に入ろう。
はやく来い、春。