かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

3月9日

私は山中にいた。
降り出したみぞれは雪に変わり、みるみる積もりだした。
とうとう仕事は中止、順延。
中止は久々だ。
啓蟄も過ぎたというのに。



「3月9日」
レミオロメンという、わたしの息子よりも若い3人組が歌う曲。
この曲を初めて聴いたのも仕事中だった。
山から下りて車へたどり着き、ラジオのスイッチを入れた時、かかっていた。

♪瞳を閉じればあなたが
まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私もそうでありたい♪

さびの部分の歌詞を聞いて浮かんだ顔はかみさんだった。

いい曲だなと思った。
この曲、卒業式で歌われているという。
なるほどな。ぴったりだな。

3月9日。きょう。
でも雪は要らん。


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