越冬場所を探しているのだろうか?
双眼鏡にも止まる。
ナミテントウ。
クモも糸を出して止まっている。
クモは名は分からない。
陽にかざして目を凝らすと、クモの糸がゆっくりと流れている。
卵のうから離れた子グモは草や木の先端に上り、お尻を上げて糸を出す。
糸は上昇気流に乗って吹き上がり、クモのからだも吹き上がり、風に任せて飛んでゆく。
ちょうど
タンポポの種子のように。なんかむかしの
槇原敬之の歌にあったような。
いま、思い出した!
「such a lovely place」って曲の一節。
♪ぼくらはきっとたんぽぽのようで
いつか綿帽子になって
風に乗ることに覚悟を決めていた♪
これを「バルーニング」と言うそうな。
風任せ、気流任せの人生、じゃなくクモ生。
同じ
ナミテントウでも大きさが違うのは幼虫時代の餌の量なのか?
しばらく「死んだふり」をしたあと私の指先から飛び去っていった。
暖かなこんな日は虫たちも秋の陽射しが名残惜しそうだ。
もうすぐ冬が来る。