かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

公園のセミ



きょう、近くの公園でセミを探した。

ニイニイゼミ…「チー」と連続音で鳴く。小さくて可愛い。抜け殻は泥だらけ。
産卵年に孵化、幼虫は地中で4~5年暮らす。
アブラ ゼミ…「ジリジリジリ」翌年に孵化、地中で3~4年。7年説もある。
大発生してナシやリンゴの果実を吸汁し、害虫扱いされることも。
羽化途中で息絶えた個体を見つけた。何が原因なのだろう。
ク マ ゼ ミ …「シャンシャンシャン」うるさくて大きくて翅が透けている。別名「カタビラ」
昔は少なかったのに、今や大量にいるが、関東では稀らしい。
産卵の翌年孵化、地中で2~5年。
ヒ グ ラ シ …「カナカナ」これは公園で見つけたのではなく、先日の林道で落ちていた。
強い陽射しは好まない。その年孵化し、地中(幼虫)期間は不明。

蚊に刺されながら写真を撮っていると、お母さんに連れられて
小さな男の児が網を持って虫取りに来た。
「ぼく、ここにセミおるで!」
男の児の目の色が変わった。
「どこ?」
「ほらここや。捕ったろか?」
「うん!」
運良く、クマゼミ♀が捕れた。男の児は大はしゃぎでお母さんに報告。
「おかあさん、セミ!」
「良かったね、虫かごに入れとき。おじちゃんにありがとうは?」
「ありがとう!」
てな具合で男の児は虫かごを大事そうに持ってお母さんと帰っていきました。
クマゼミには可愛そうなことをしたけれど、
男の児とクマゼミとのふれあいの方が大事なような気がします。
男の児にとってクマゼミを見るのも触るのも初めてかもしれません。

私の胸の奥のどこかに似たような記憶が残っています。

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