かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

ツグミは誰に襲われたのか?

山歩きの続きです。

少し開けた場所に羽が散乱していました。f:id:kakeyan60am:20201231121547j:plain

紋様からツグミのようです。

ここで襲われたのではなく、ここで採餌したのでしょう。

果たして誰が襲ったのでしょうか?

とりあえず羽を3枚持ち帰りました。

「羽 原寸大写真図鑑」(文一総合出版)で調べました。

やはりツグミでした。f:id:kakeyan60am:20201231150145j:plain

持ち帰った3枚の羽は左の翼の

初列風切のP1、次列風切のS6、三列風切のTe2と色も大きさもピタリでした。f:id:kakeyan60am:20201231121631j:plain

 

で、ここからは謎解きです。

ツグミは誰に襲われたのか?

久しぶりに「図鑑 日本のワシタカ類」(文一総合出版)を広げて、猛禽類が何を餌にしているか、調べてみました。フクロウやモズも猛禽ですが、ここでは調べていません。以下は抜粋です。

ツミ:379回の観察例では326回が小鳥類、なかでもスズメとシジュウカラが多く、中型以上の鳥類42回、ネズミ類が5回とか。

ハイタカ:オランダとドイツでの調査では62,000の餌のうち、98%が小鳥類で、そのうちツグミ類が13%、イエスズメ類11%、ムシクイ類9%、カラ類8%、アトリ、ヒバリ類7%、ホオジロ類6%という。

オオタカ:キジ、ヤマドリ、コジュケイ、カモ類、バン、オオバンカイツブリ類、ハト類、カケス、カラス類など、中型から大型の鳥類が多いが、ヒヨドリムクドリツグミ類も食べる。14個体の胃内容物では鳥類が64.4%、哺乳類が35.6%。

ノスリ:ネズミ、モグラ、カエル、ヘビ、トカゲなど。時にはヤマドリ、キジ、カモ、キセキレイホオジロアオジなども。63個体のうちの胃の内容物は哺乳類54.3%、昆虫類26.3%、鳥類8.7%らしい。ただ、冬季はどうなのか明記はない。

チョウゲンボウ:ハタネズミ、ヒミズモグラなどのネズミ類が60%、スズメ、ヒバリ、カワラヒワキセキレイ、イマツバメ、ヒヨドリホオジロムクドリツグミなどが30%。11~2月は鳥類が40~60%を占める。

ハヤブサ:ドバトとヒヨドリ、ねぐら入りに集まってきたムクドリ、ツバメ。

推測の域を脱しませんが、採餌場所が山の中ということも考えて、ハイタカ属(ツミ、ハイタカオオタカ)でしょうか?なかでも以前、この場所の斜面でハイタカが長時間止まっていたことなどから、ハイタカかなと思いますが、如何なものでしょうか?

決して断定はできません。f:id:kakeyan60am:20201231150326j:plain

スターマーク