かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

大晦日

今夜、私はここで寝る
 
窓からはライトアップされた大きな観覧車。
ライトアップは朝まで灯る。もったいないなぁ。
 
となりのベッドのMさんがお供。
10年前に奥様を亡くされ、自らも食道がんで手術が近いという。
「こわいけど、任さなしゃあない」と笑いながら答える。
「そうですね」と深いため息をつく。
 
いろんな患者さんがいる。
それぞれに人生があり、家族があり、ドラマがある。
 
今日もかみさんと娘と孫が来てくれた。
ありがとうね。
 
あした、血液検査の結果で異状なしなら初日の出を病室で拝んで帰るから。
たった1泊やけど。
 
待っててね。
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