スイカ
梅雨の晴れ間。
南風が草木を揺らしている。
行き止まりの小道に陣を取り、仕事をする。
ケリがトビを追いかける。
どうやらヒナがいるようだ。
この時期、鳥たちは子育てに精を出し、出現も絞られ、限定的になる。
目の前に小さな三角形の畑。
トウモロコシ、カボチャ、サツマイモ…。
スイカが実っている。
張りめぐらされた糸と籠はカラス除けか。
籠の中を覗いてみるとスイカ。
古ぼけたぬいぐるみが風に回っている。
孫、いやひ孫の使い古し?
お婆さん登場。
「お邪魔しています」
「なーんも邪魔にならんよ」
黙々と作業。
この作物も子らのために作っておられるのだろうか?
立派に育つといいですね。
鳥の子育てと、どこかつながって見えてくる。
ここでは「共謀罪」も「加計」も「森友」も関係ないように映る。
「作物は嘘をつかぬと野良に出る」(6/25付朝日新聞 平成落首考より)
私も1首。
「カラス除け古きコアラが空(くう)を見る」
お粗末。