かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

原木しいたけ

ずっと気になっていた看板。


仕事の空き時間にお邪魔した。
「こんにちは!」

良い感じの店先。
「ごめんください!」
「…」


誰もいない?
留守番犬に吠えられる。


ほどなく3代目店主が見えられた。

「しいたけ、分けてほしいんですけど、ここは無農薬ですか?」
「はい、もちろんです。原木栽培です。」

知ってましたか?
しいたけ栽培には「原木栽培」と「菌床栽培」とがあること。

「原木栽培」はクヌギやコナラなどの原木に菌を植え付け、半年から1年近くかけて収穫。原木だけの養分で育つので農薬も化学肥料も不要。人と環境にやさしい栽培方法。

かたや「菌床栽培」はおがくずに栄養剤などを加えて殺菌し、しいたけ菌を植え付けて栽培する方法。短期間で安定した収穫ができ、現在スーパーなどで販売されているのは殆どがこの菌床栽培もの。(2006年より栽培方法の表示を義務化されたそうです。)

栽培所を見せていただいた。
クヌギのホダ木がずらり並んでいる。


しいたけの原木となるほだ木は①植菌→②伏せこみ→③浸水、発生→④休養の工程をリサイクルでき、クヌギなら5年くらい使えるそうで。

帰宅日に再度立ち寄り、買って帰った。
見よ、この肉厚!


早速その夜、聞いてきたお勧めレシピどおりに調理。

調理と言っても簡単。
オーブントースターにアルミホイルを敷いてしいたけを逆さまに置くだけ。ひだにじわーっと汗が出てきたら食べ頃。それだけ。


あとは岩塩だけを振ります。
では。


美味い!

ポン酢でもいい、と聞いたのでこれも食べてみた。
やっぱり塩だけのほうが美味い。
しいたけってこんなに美味かった?

これもみな原木の養分のおかげか。
あらためて木の持つ力を思い知らされた。


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