かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

花の力

きょうは いけばなの根源、池坊展「花の力」を見に行ってきました。


何故いけばな展?それはある人から招待券をいただいたからです。
その人は、我家の隣の家の持ち主、そこを作業場にしておられる方。
普段は空き家で、ときどき来られてはなにやらごそごそ作業されておられました。
塀越しに挨拶を交わし、いろいろ話をするうちにそのお方は実は立派な華道池坊の先生だと知り、失礼をしてしまいました。

その先生から招待券をいただき、馳せ参じたわけです。

もともといけばなを見るのは好きですが、華道の知識も何もない私。池坊のことを検索するうちに仏教との深いかかわりがあることを知りました。
およそ1400年前、聖徳太子が創建したと伝えられる六角堂で僧侶が仏前に花を献じていたという。「いけばな」の記録からことしで555年を迎えるという。
いまや「いけばな」は日本の文化のひとつとして定着しています。

先生は受付におられました。
「おめでとうございます。」
「わざわざありがとうございます。私のは奥の方なんですよ。」
「そうですか、見させていただきます。」
撮影はOKということで、気に入った作品を撮ってきた。








池坊いけばなには3つのスタイルがあって、立花(りっか)、生花(しょうか)、自由花(じゆうか)といい、
またフラワーアレンジメントとの違いは花をたくさん使って空間を埋めてゆく「足し算の美学」のフラワーアレンジメントに対し、季節の草木をできるだけ少ない数で豊かな空間をつくる「引き算の美学」のいけばなの違いだそうで。
これみんな、パンフレットからの請け売りです。

利休の草庵の花の再現。


華道家元四十五世 池坊専永氏の作品。




次期家元 池坊専好氏の作品。


そして、


峠 紀旭 先生の作品。


このお方が我家の隣人なのです。
へへーっ。

「美しく咲いた花だけでなく、蕾にも、朽ちた花にも命がある。」と説いた池坊いけばなの哲学。

「花の力」か。なるほど。
良いものを見させていただきました。
先生、ありがとうございました。

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