かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

戸隠2016 前編

27年前のきょう、私は同じ場所に佇んでいた。

夜行バス。イヤホンでさえずりを予習してきたのに、この場所に立てばさっぱり分からなかった。
やっとこさ空に向かってさえずっているクロジを見つけた時、「これがクロジの囀りか!」と感激したことを今でも覚えている。
あの日以来、私は「戸隠シンドローム」に陥った。

肝心なことは忘れて、こんなどうでもいいことを覚えていて。
「27年前か。歳取ったなぁ…」

諸般の事情をかいくぐり、2年ぶりにやってきた。
今年は芽吹きが2週間ほど早いという。


平日とあってか人影もまばら。


さっそくキビタキがお出迎え。
やっぱり繁殖地で見る鳥は美しいと思うのは私だけ?


アカハラも。近くに巣があった。


ズミの枝にノジコ。会いたかった!


鳴かずに近づいてきたキバシリは虫をくわえている。


宿は定宿。貸し切り状態。
昨日まで修学旅行で大わらわだったとか。
食堂からの眺め。
戸隠連峰の残雪も少なめ。


すぐ横のシラカバでゴジュウカラが子育て中で、ご馳走を食べながら出入りを見られるなんて、さらなるご馳走気分。



後編に続く。







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