かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

ロードキル

近くの大型スーパーの屋上駐車場。

 
足元に羽のかたまり。これはもしかして…。

 
すぐに彼女のことが浮かんだ。
イソヒヨドリ♀。または巣立ち雛かもしれない…。
 
イソヒヨドリは一般に海岸部の鳥だが近年、内陸部での目撃例、繁殖例が増えてきている。♂は青暗色、♀は地味な暗灰色。幼鳥も♀に似る。

 
時々ここで姿を見かける。
ひょっとしたらこの建物周辺で繁殖しているのかもしれない。

 
これってロードキル
ロードキルとは車両にひかれて死ぬ轢死(れきし)、ぶつかって死ぬ衝突死、道路わき の排水溝内へ落ち込み溺れて死ぬ溺死、乾燥して死んでしまう乾涸死(かんこし)などの 、道路による影響で野生動物が死亡することをいう。
 
彼女?も餌を追うのに夢中になって車にぶつかったのだろうか?
 
あるデータでは平成14年の高速道路(7,112km)のロードキルで犠牲になった野生動物は35,933件にのぼるという。柵があってこの数値。国道、県道、市道合わせればもっと増えるだろう。
大きなシカから小さなカマキリやバッタまで。私たちはどれほどの生き物を犠牲にしてきたのだろう。
私たちの暮らしの利便性は彼らの犠牲の上に成り立っているということ。
その事を知ると、知らないでは彼らへの畏敬の念が違ってくるように思う。
合掌。

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