かわいそう。と、嘆くだけですか。
朝刊の広告に釘付けになった。
「かわいそう。と、嘆くだけですか。」
そのコピーとともに包帯をぐるぐる巻きに巻いた子の瞳。
胸が張り裂けそうになった。
国境なき医師団 http://www.msf.or.jp/ の寄付を呼びかける広告だ。
隣の紙面は全面広告。
「口もと年齢美容液、今だけ半額2,980円。」
あーぁ、3,000円あれば、170人の子どもにはしかの予防接種ができるのに…。
私は「感情」で動く。
我家は決して裕福ではない。「ボーナス」なんて死語だ。
けれど、工面すれば毎月の支援はできる。僅かだけれど。
純正インクを互換インクにしよう。
カーペットの暖房は半分にしよう。
お湯は水筒で保温しよう。
お風呂は2日に1回。
後日、礼状が届いた。
頂いた寄付は、命を救う大きな支えになります。
「苦しんでいる人たちのために、何かできることをしたい」という、
私たちに託していただいた暖かな思いを大切に、
国境なき医師団は、最も医療を必要としている人びとの傍らで
今日も活動しています。
あの子の瞳が忘れられない。