かけす・くらぶ

身近な生き物たちの出会いと「すい臓がん」闘病記

春の訪れ

「しまった!」
2年ぶりに訪ねたこの里に向かう途中で、
マクロレンズを忘れたことに気づいた。
花を撮るには欠かせないレンズ。
「どうしよう…、デジカメしかない」
「ま、いいか。撮るだけ撮ってみようか」
 
道中でネコヤナギ。
オークションで入手したRowerShotA3100IS。たしか6,900円位やったなかぁ?
マクロに設定、露出を-1。あとはお任せ。揺れる枝を持って片手でシャッターを押す。13枚のうちの1枚。バックのボケは?
「こんなもんか」

 
セリバオウレンの谷は満開だった。
足元に注意して的を絞る。これは雄花かな?14枚のうちの1枚。

撮影情報は、シャッター速度 1/40、絞り 3.2、露出補正 -1 1/3、ISO感度 100オート、焦点距離 9.4mm、手ブレ補正 入、と出た。
「便利やなぁ。こんなこと気にしたことなかったけど」
 
オウレンはスプリング・エフェメラルとは言わない、とどこかで聞いた。
葉は枯れずに冬も残るからだそうだ。
でも私にすればみな、春告花だ。
 
 ♪どこかで芽の出る 音がする ♪
 
 

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